「雨の日は大丈夫ですか」という質問をよく受けます。大丈夫というより、雨の日にしか見えないものがあります。それを知ってから、雨の日のツアーを中止する気持ちがなくなりました。

石畳が光る理由

東山の石畳は、雨に濡れると表面の凹凸が際立ちます。乾いているときは均一に見える石の色が、雨に濡れると一枚一枚違う色をしていることがわかります。朝の光が斜めに当たると、石畳全体が鈍く光ります。この光り方は、晴れの日には起きません。

軒下の音について

雨の日の路地では、軒下に立ち止まる回数が増えます。その分、音に集中できます。雨粒が瓦を叩く音、水路を流れる水の音、遠くで傘が開く音。晴れの日は視覚に情報が集中しますが、雨の日は聴覚が開きます。この違いを意識して歩くと、同じ場所が別の場所になります。

雨天時のルート変更

強い雨のときは、軒下や屋根のある場所を多く通るルートに変更します。完全に屋根の下だけを歩くことはできませんが、雨宿りできる場所を把握した上でルートを組んでいます。台風や大雨警報が出た場合のみ中止し、別日程に振り替えます。

雨の日に持っていくもの

カッパの貸し出しをしています(無料)。傘より両手が空くため、カッパをお勧めしています。足元は防水の靴が理想ですが、濡れてもいい靴であれば問題ありません。サンダルやヒールは雨の日の石畳では危険なので、お断りしています。

雨の日のツアーに参加した方が「雨でよかった」と言ってくれることが、時々あります。その言葉が、雨天中止をやめた理由のひとつです。